中学生思春期真っ只中のメンタルヘルス③

自分のこと

中学吹奏楽部、希望外の入部が生んだ最高の思い出

中学時代、心が折れてやる気もなく吹奏楽部に入部しました。

希望していた部活ではなく、やむを得ずの選択。

そんなテンションで始まった部活生活でしたが、振り返ると予想以上に楽しくて、今でも笑える思い出がいっぱいです。

最初は、同じく希望とは違う部活に放り込まれた男子たちが集まり、やる気のない者同士で愚痴を言い合っていました。

「どうせなら楽しんだもん勝ち!」と開き直って、部活の練習時間に顧問がいないときは音楽室で遊んでばかり。

漫談したり、悪天候の日は校舎内で鬼ごっこをして走り回ったり。

楽器の練習そっちのけで、遊びの時間に変えてしまったんです

そんな感じで、気ままに過ごしていた日々が、意外と良い思い出になりました。

吹奏楽部に入ったものの、正直、演奏の成績を上げようなんて意識はゼロ。

どうせなら楽しく過ごすしかない、と気持ちを切り替えて過ごしていたんです。

でも、なぜか音感が良かったのか、練習そっちのけだった私が、1年生にして唯一レギュラーとして夏の大会に出場することになりました。

この時は、さすがに「マジか…」と驚きましたが、先輩たちも意外とフレンドリーで、運動部のような厳しい縦社会もなく、気楽な雰囲気があったおかげで楽しくやれました。

そんな先輩たちも、実は私たちと同じく「やる気はないけど仕方なく入部した」人たちばかりで、これがまた親近感を感じるポイントでした。

おかげで、先輩後輩の壁なんて感じることもなく、自然に仲良くなりました。

特にその年の夏休みの部活は最高でしたね。

練習はそこそこに、部員全員で騒いで遊ぶ日々。

部活後には、男子も女子も一緒になって校庭で水風船爆弾を投げ合い、まるで戦争ごっこ

水しぶきを浴びながら笑い転げる先輩も後輩も関係なく、本当に楽しかったです。

「どうせなら楽しんだ者勝ちだよね!」と、遊びながら実感しました。

陸上競技を諦めた私でしたが、部活で遊ぶのに全力を注ぐ日々は、それはそれで最高に楽しかったんです

この頃の部活の仲間たちは、本当に気さくでフレンドリーな人ばかりで、悪い人が一人もいなかったのも驚きです。

中学生活の中で、これほどまでに気を許せる仲間に出会えたのは、本当に奇跡のようでした。

しかし、私が2年生、3年生と進級するにつれ、部活の雰囲気は変わっていきました。

やはり「楽しむこと」が欠けると、どうしてもまとまりがなくなってしまうんですよね。

いくら練習を重ねても、無理に真剣にやろうとする空気が漂うと、良い成績を出すどころか、部員同士の連帯感も薄れてしまいました。

1年生の頃のあの無邪気な楽しさを知っているだけに、寂しさも感じました。

思い返せば、楽しくやっていた時こそ、自然にまとまりができ、意外なほどに良い成績が出せたのかもしれません。

練習ももちろん大事ですが、部活って「楽しむ心」がないと、いざという時のチームワークも生まれないものだな、と感じました。

希望外の部活だったはずが、結果としては楽しい思い出に変わり、貴重な中学時代の経験になったのです。

私の中学吹奏楽部の3年間は、決して順調なものではなかったし、目標に向かって一直線に頑張るような部活ではありませんでした。

それでも、あの夏の水風船戦争や鬼ごっこの笑い声、仲間たちとの他愛のない会話…そうした瞬間があったからこそ、辛かった中学生活の中でも、一番輝いていた時間になりました。

結局、人生は「楽しんだもの勝ち」

希望通りじゃなくても、それをどう楽しむか次第で、思いがけない楽しい時間が手に入る

今でも、あの部活の仲間たちと過ごした時間は、大切な宝物です。

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